2018年08月13日

2018年5月に読んだ本

2018年5月に読んだ本です。
読書意欲が戻ってきた。お勧めは葉真中顕『ロスト・ケア』『絶叫』。

■ウドウロク (新潮文庫) 有働由美子
阪神淡路大震災の被災地でインタビューをした有働さんは関西弁で、関西出身なのねと当時思った。ベテランアナウンサーとして活躍するが、プライベートでは葛藤を素直に書いている。黒くても白くても、サービス精神旺盛で、かつ内省してしまうのも彼女そのもの。この春、新たな活躍の場を求めて第一歩を踏み出したので、陰ながら応援したい。人生はこうあるべきという正解はないし、個人個人で岐路に立つことがある。

■自己流園芸ベランダ派 (河出文庫) いとうせいこう
NHK総合で再放送の『植物男子ベランダー』の原作。最初は主演の田口トモロヲさんの声が脳内再生、徐々にいとうせいこうさんの声に変わった。ベランダでの植物観察エッセイで、『ボタニカル・ライフ 植物生活』の続編。カレル・チャペック『園芸家12カ月』をリスペクト。力の抜き加減が絶妙で面白かった。

■出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田菜々子
翻訳家の岸本佐知子さんや、エッセイストの能町みね子さんが推薦。長いタイトルで本屋で言葉にするのは、少しためらう「であすす」。1万冊の本データは凄い読書家と思ったが、仕掛けがありました。序盤、読んだのは失敗だったかなと思ったが、読み終わると清々しくて、わたしも好きなことを頑張ろうと元気が出てきた。現在、日比谷に新しく開店した書店で勤務し、彼女が企画した本棚を、SNS(読書メーター)で知った。あの企画は花田さんだったのね。

■ロスト・ケア 葉真中顕
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。読み出したらノンストップだった。犯人が意図することは、最初から薄っすらとわかっていた。それは倫理観や尊厳などから認められない。NHKスペシャルのシミュレーションドラマを見ているようなが気がした。両親はすでに他界。父が人工透析開始と同時に、弟家族と同居。数年後に体調不良で検査をすると電話で話した。そろそろ看護や介護をどうしようと思ったら自宅で急死。両親や祖父母の介護を経験した方だと、この小説は記憶が蘇ってしまうこともあると思う。尚、わたし自身、性善説は全く信じていない。

■絶叫 葉真中顕
日本推理作家協会賞候補。序盤は宮部みゆき『火車』を彷彿。読み進めると、桐野夏生、角田光代、吉田修一がテーマにしそうな闇が広がる。重たいのに、先が気になって気になってしょうがなかった。ラストはなんとなく予測できたが、それでも衝撃的だった。タイトルの『絶叫』は、後半の二度の決断の場面からだろうか。読み終えてから、少し放心状態になり、色んな社会問題を考えさせる作品。

■昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 木皿泉
カタカナ表記が気になって、行間を読みとけず、素直に楽しめなかった。昨日読んだ本が怒涛の展開だったので、感覚が麻痺しているのかもしれない。

■日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)  森下典子
異常気象で四季の感覚が変わってきたけど、五感で感じることや気づきがよかった。『いとしいたべもの』の著者なので、茶菓子の描写は素晴らしい。本作原作で黒木華主演の映画が秋に公開予定。



ウドウロク (新潮文庫)
ウドウロク (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社



自己流園芸ベランダ派 (河出文庫)
自己流園芸ベランダ派 (河出文庫)
  • 発売元: 河出書房新社




ロスト・ケア
ロスト・ケア
  • 発売元: 光文社


絶叫
絶叫
  • 発売元: 光文社








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posted by 美結 at 16:10 | Comment(0) | 月次読了本 | 更新情報をチェックする
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