2017年06月01日

2017年5月に読んだ本

5月に読んだ本は4冊。一番、面白かったのは川上未映子が村上春樹をインタビュー『みみずくは黄昏に飛びたつ』。

■大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美
泉鏡花文学賞受賞。第7回Twitter文学賞国内部門第2位。連作短編集のSF小説で、創世記みたいな神話。似たようなテイストのSFを思い出すが、語り継ぐお話なので全てが明確ではない。登場する人間たちの特性は欲の探究へのアプローチなのかな。長い地球の歴史から見れば人間が生きる期間は短いのかもと思う。川上弘美の作品を並行読みは、混乱するので避けたほうがいいと今回学んだ。

■キトラ・ボックス 池澤夏樹
『アトミック・ボックス』の続編。古代史の謎を巡る点と線。展開を読めてしまって残念。池澤作品を読んでいる醍醐味がなかったのは何故だろう。

■騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹
第一部読了から三カ月空いた。『ねじまき鳥クロニカル」などの系譜で、定番のアイテムが気になったが素直に楽しめた。主人公がある体験をした時は、坂本龍一のニューアルバム『async』が脳内再生。中断した理由は、このアルバムが好きで、読書と音楽を同時に楽しめない体質なので天秤にかけた結果。これで川上未映子との対談本『みみずくは黄昏に飛びたつ』や、大森望と豊崎由美『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』を読める。

■みみずくは黄昏に飛びたつ 川上未映子、村上春樹
川上未映子が村上春樹をインタビュー。川上は村上作品の記憶力は抜群で村上の度肝を抜く。『騎士団長殺し』の疑問も、この本を読めば、ちっぽけなことを思えた。そして、村上の文体が好きだと再認識した。抱腹絶倒で面白かった。




キトラ・ボックス
キトラ・ボックス
  • 発売元: KADOKAWA




みみずくは黄昏に飛びたつ
みみずくは黄昏に飛びたつ
  • 発売元: 新潮社



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2017年05月09日

2017年4月に読んだ本

4月は『月刊カドカワ』に連載だった矢野顕子「月刊アッコちゃん」の文庫を再読。リアルタイムで読み、色んなことを思い出していた。古本でしか購入できないので本の情報はなし。『コロボックル物語1 だれも知らない小さな国』と『このあたりの人たち』はどちらもよかった。

読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1008ページ

■月刊アッコちゃん〈峠のわが家編〉 (角川文庫) 矢野顕子
再読。『月刊カドカワ』で連載の『月刊アッコちゃん』はリアルタイムで読んでいたし、単行本も所有。久しぶりに読んだら再発見があった。ご家族の話も楽しみだった。

■月刊アッコちゃん〈2〉愛をつれて会いに行こう (角川文庫) 矢野顕子
再読。

■愛は海山越えて―月刊アッコちゃん〈3〉 (角川文庫) 矢野顕子
再読。

■コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫) 佐藤さとる 村上勉
有名な児童文学だけど、初めて読んだような気がする。子どもの頃に出会いたかった。続きも是非読みたい。

■このあたりの人たち (Switch library) 川上弘美
川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』と並行読みしようとしたら混乱。混ぜては危険な読書をしようとしていた。非日常を描いた川上弘美らしい作品だった。




このあたりの人たち (Switch library)
このあたりの人たち (Switch library)
  • 発売元: スイッチパブリッシング



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2017年04月29日

2017年3月に読んだ本

2017年3月に読んだ本です。読書ペースが落ちているのに、積ん読本は増えている。ぼちぼちと調子を取り戻したい。ドキュメンタリーの『暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出』は印象的な本でした。

読んだ本の数:2冊
読んだページ数:359ページ

■暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出 彩瀬まる
著者は東北旅行中に大震災に遭い、心情を吐露したノンフィクション。彼女が帰宅するまでの道のりはホットスポットといわれる場所が幾度もあった。言葉にできない涙が潤む。食べ物に関することは、3.11を象徴している。東日本大震災から6年目に読んだが、原発事故はまだまだ収束していないし、復興も足踏み状態。

■サイコパス (文春新書) 中野信子
100人に1人の割合のサイコパス。今までは、善人のふりをして悪行のイメージだったが、イメージが変わった。本人が意識しないというのが興味深かった。




サイコパス (文春新書)
サイコパス (文春新書)
  • 発売元: 文藝春秋



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2017年03月20日

2017年2月に読んだ本

2017年2月に読んだ本は、4冊中は2冊は絵本。3冊が岸本佐知子訳。村上春樹の新刊は第一部を読んでとまった。気持ちが色々停滞。。。
お勧めは『短くて恐ろしいフィルの時代』で、現実逃避したいときは、ショーン・タンの絵本。

読んだ本の数:4冊
読んだページ数:775ページ

■遠い町から来た話 ショーン・タン 訳・岸本佐知子
短い物語がたくさん詰まった絵本。時間がある時に読み返したい。

■ロスト・シング ショーン・タン 訳・岸本佐知子
表紙には、大きな赤いサザ訳のような物体。哀愁漂う絵本。

■短くて恐ろしいフィルの時代 ジョージ・ソーンダーズ 訳・岸本佐知子
翻訳家の岸本佐知子さんがTwitterで、「#反トランプブックフェア」で勧めていた本。ブラックジョークや風刺が効いていると思えない現実。ディストピア小説のジョージ・オーウェル『1984年』が注目を浴びている2017年。

■騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 村上春樹
『ねじまき鳥クロニクル』を思い出すのは私だけだろうか。あの時は積読本のまま年が明け、阪神淡路大震災の報道が続いた時に読みだした。1995年は日本に激震なニュースが続いた。ストーリーと共に時事ニュースも記憶。2017年もそんな年になりそう。第二部はどうなるのだろうか。


遠い町から来た話
遠い町から来た話
  • 発売元: 河出書房新社


ロスト・シング
ロスト・シング
  • 発売元: 河出書房新社


短くて恐ろしいフィルの時代
短くて恐ろしいフィルの時代
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)





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2017年02月16日

2017年1月に読んだ本

1月は不注意で指を切り縫合。傷口が痛み、本を持つのも辛かったけど、痛みが和らぎ家事ができないときは読書が進んだ。『蜜蜂と遠雷』がとてもよかった。2017年に読んだ本のベスト本に確定。

読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1381ページ

■格闘する者に○ (新潮文庫) 三浦しをん 
就職活動のエピソードは実話なのかしら。荒削りは感じるけど、とてもデビュー作とは思えなかった。吉本ばななのデビュー作『キッチン』を読んだ時の感じたものと似ていた。

■私が語りはじめた彼は (新潮文庫) 三浦しをん 
平野啓一郎の新書『私とは何か-「個人」から「分人」へ』では、相手によって人となりが変わると書いていある。「彼」の実像がくっきりしないのは「分人」的な記述だからかな。

■蜜蜂と遠雷 恩田陸 
直木賞受賞作、本屋大賞候補。2段組み500ページ超えと大作だが、後半は先が気になって読書スピードが上がった。舞台はピアノコンクールで、言葉による音楽の描写に身体が震え、幾度となく涙を拭った。また植物が好きなわたしとしては、嬉しい描写もあって感動的な物語だった。

■i(アイ) 西加奈子 
本屋大賞候補。少しくどいかなと思うけど、読んでいる間は共感することもあった。生きるってことは喜怒哀楽、山あり谷あり散歩みち。





蜜蜂と遠雷
発売元: 幻冬舎


i(アイ)
発売元: ポプラ社


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2017年01月04日

2016年12月に読んだ本

2016年12月に読んだ本です。
断トツに面白かったのは『罪の声』。
『その靴、痛くないですか? ――あなたにぴったりな靴の見つけ方』は、靴が合わない悩みの糸口になりそう。

読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1607ページ

■星砂物語 ロジャー・パルバース
著者は大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』で助監督を勤め、その後、宮沢賢治の作品を翻訳。本作を自らメガホンを取り映画化、音楽を坂本龍一担当と坂本がラジオで伝えていた。映画の公開は2017年の予定。日記で語られる沖縄での出会いは美しい日本語で童話のよう。この感想は12月15日に書いていて、沖縄の歴史を考えてしまう。戦争や平和を表現するのは様々な手法があると思う。

■暗幕のゲルニカ 原田マハ
20世紀パートと21世紀パートを比べれば、20世紀パートのほうが面白かった。ピカソの『ゲルニカ』を観てみたい。

■その靴、痛くないですか? ――あなたにぴったりな靴の見つけ方 西村泰紀
22センチのD幅で幅狭甲薄の小足。高校卒業後、長年足に合う靴が見つからずに苦戦。この知識が普及し、誰しも痛くない靴を選ぶことができるようになって欲しい。足が靴ずれ、痛みやむくみがある方は是非読んで。若い世代はD幅が増えているなら、靴メーカーさんは早く対応を懇願。ハイヒール以外スニーカーすら22センチがない現実はあまりに悲しい。この本で悩みの根幹に触れたような気がする。

■「戦場のメリークリスマス」〜30年目の真実〜 WOWOW「ノンフィクションW」取材班
クリスマスイブに再読。助監督のロバート・パルバースの役割も大きかったと思った。坂本龍一の『戦場のメリークリスマス』は生涯で一番聴いた曲。83年に戦メリと出会いが、その後に人生に多大な影響を与えた。2017年にチャリティコンサートで聴いた『戦メリ』は、10代で聴いた時と感慨が違った。

■罪の声 塩田武士
2016年に読んだ本では、断トツに読み応えがあって面白かった。グリコ森永事件を題材に、脅迫に使われた子どもから事件の核心に迫る。事件が起きた84年の世相が緻密な描写で再現され、当時を思い出す。エピローグでは涙腺が緩んだ。本屋大賞や日本推理作家協会賞の候補になるかしら。

■砂の果実 80年代歌謡曲黄金時代疾走の日々 売野雅勇
坂本龍一『美貌の青空』や中谷美紀『砂の果実』の作詩エピソードが面白かった。

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2016年12月01日

2016年11月に読んだ本

11月も思ったより本が読めなかった。
幾つかの体調不良と環境の変化。
お勧めは『花桃実桃」と『星に願いを、いつでも夢を』。

読んだ本の数:4冊
読んだページ数:951ページ


■思考の整理学 (ちくま文庫) 外山滋比古
30年前に出版のベストセラー。三色ボールペン、ラインマーカー、ノートに記録など記憶術が網羅。思考が膠着しているのはアウトプット不足だったのかもしれない。また褒め言葉を発していないことに気づいた。記録はアナログからデジタルに変わり文字を書くことが大切なのかも思いながら、スマホで入力する矛盾。

■花桃実桃 中島京子
他界した父の相続でアパートの大家と住み込み管理人になった43歳で独身の茜と、アパートの個性的な住人との物語。出版時に読めば茜と年齢が近かったのにと、40代の憂いを達観していた。そして、たまにニマニマしながら読んだので、続編希望。表紙を広げて、装丁の絵を見る。

■薄情 絲山秋子
谷崎潤一郎賞受賞。群馬県は上越新幹線で通過しただけで北関東では観光したことがない場所。車でしか交通手段しかない土地は日本全国沢山あると理解しているしドライブが嫌いではないが、運転免許は持っていない。都会と地方の温度差を不思議な感じで体感。宇田川のような男性は沢山いるし、人は相手によって態度が変わることもあるが、できれば避けたい人物。

■星に願いを、いつでも夢を 村上龍
エッセイ「全ての男は消耗品シリーズ」の15冊目。わたしの中のもやもやしたものは年齢によるものだったと、本書を読みながら自覚。企画本『日本の伝統行事』のプロセス、アメリカの大統領選でのトランプ氏の危惧、キューバの話題が多いのストロ前議長死去を予知していたのだろうかと思った。髪の毛や歯への手入れには驚いた。旧友の坂本龍一さんのことも触れていた。


思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)
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薄情薄情
絲山 秋子

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星に願いを、いつでも夢を星に願いを、いつでも夢を
村上 龍

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