2018年02月15日

2018年1月に読んだ本

2018年1月に読んだ本です。
昨年末、照明器具の蛍光灯を交換したので室内が明るくなって、文字が読みやすく読書が進んだ。どれもよかったけど、特によかったのは『東京プリズン』『ラブレス』『森へ行きましょう』。

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2362ページ

■東京プリズン (河出文庫) 赤坂真理
毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞、紫式部文学賞受賞。アメリカに留学したマリが体験する日本の歴史観。鹿の場面が気になって、一度戻ったら物語の中にすんなり入っていけた。後半はダイナミックな展開に背筋がゾクゾク。解説の池澤夏樹さんやいとうせいこうさんが絶賛もうなづける。平成も残り1年4ヶ月、昭和が遠くなっていく。読み終えて、テレビをつけると大ヒット映画『君の名は。』が放送でちょっと不思議な感覚になった。

■日本国憲法 (小学館アーカイヴス)
平成30年のお正月に再読。平成も残り1年4ヶ月。憲法改正の国民投票は、有権者の投票率については明記がない。投票率が3割でも7割でも過半数取れば有効。それでいいのかな。‬

■ラブレス (新潮文庫) 桜木紫乃
島清恋愛文学賞受賞。一気読みし、何度か涙を拭ったが、タイトルがしっくりこない。それでも読了後は少し放心状態になった。戦後に逞しく生きた姉妹を軸に、その家族と出会った人々が描かれている。大正や明治の時代かと思う暮らしぶりに驚いた。時事ニュースや出来事の記述が少ないが、小夜子と理恵は同世代。どん底の生活を経験すると幸せの価値観は変わる。歌が上手くて柳のように嫋む百合江は、脳内キャスティングで松下奈緒になっていた。

■献灯使 多和田葉子
20世紀までは大災害、気候変動、地殻変動、環境汚染、生物の突然変異などの設定は、SFの世界と思った。しかし3.11を経験した現在は未来予想図で、本書はディストピア小説、震災後文学、幻想小説になるであろう。昨年、新しいiPhoneに機種変して、この機械が50年後も継続しているのかなと、人工減少のニュースを反芻しながら表紙のハシビロコウを見つめる。

■クレーの天使 パウル・クレー、谷川俊太郎
ドラマ『anone』に、クレーの天使が登場したので再読。一つ前に読んだ多和田葉子『献灯使』の表紙のハシビロコウもドラマに登場。そして東京オペラシティでの『谷川俊太郎展』が楽しみ。

■新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫) トーベ・ヤンソン
子どもの頃に、日曜日に『ムーミン 』のアニメを見るのが楽しみで、放送が終わり落胆した記憶。小学生の頃に、学級文庫で原作の童話を知るが、読むことはなかった。それからかなりの月日が経った2017年末に新装版の文庫を購入。年が明け、センター試験の出題で話題になるとは思わなかった。やっぱりニョロニョロが好き。ムーミンの謎の世界への冒険は村上春樹的。不思議な世界の物語は子どもの頃から好きだったようだ。

■英子の森 (河出文庫) 松田青子
著者のお名前は「まつだせいこ」と読むと思ったら「まつだあおこ」だった。松田聖子に憧れて、読み間違えたら面白いとつけたペンネームとウィキペディアに書いてあった。笑いのツボに嵌ってしまい、外出先でニタニタしたら「森」の中に迷いこんでしまう。短編集がぎゅっと詰まっていて面白かった。

■森へ行きましょう 川上弘美
1966年、丙午生まれの留津とルツの人生。ふたりと生まれ年が同じなので、時事ニュースや流行はそうだったと思うこと度々。ある事で大笑いしたら、その直後にふたりに転機が訪れて面白さが増した。半世紀以上生きていると、違う人生があったのかなと思うことはある。ミネペルホネンの皆川明が装画、題字、挿画を担当。


東京プリズン (河出文庫)
東京プリズン (河出文庫)
  • 発売元: 河出書房新社




ラブレス (新潮文庫)
ラブレス (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社


献灯使
献灯使
  • 発売元: 講談社


クレーの天使
クレーの天使
  • 発売元: 講談社




英子の森 (河出文庫)
英子の森 (河出文庫)
  • 発売元: 河出書房新社


森へ行きましょう
森へ行きましょう
  • 発売元: 日本経済新聞出版社



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2018年01月03日

2017年11月から12月に読んだ本

2017年11月から12月に読んだ本です。年々、読了本が減っている。老眼鏡を作り直し、照明も明るくして、読書環境を変えたけど増えない。

■龍一語彙 二〇一一年 ‐ 二〇一七年 坂本龍一
坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Samoto CODA』の公開日と同日発売で、映画を観てから読んだ。この5年間の教授の思考回路を活字化。インタビューなどは既読も多いはずが、語彙の解説付きだと新鮮だった。装丁のくすんだブルーは坂本龍一責任編集のCDBOOK「スコラシリーズ」と同系色。11月は教授の世界にどっぷり。

■スタンフォード式 最高の睡眠 西野精治
読みづらい文章だった。また家族全員が最高の睡眠をとる方法は書いていない。首都圏の通勤電車で睡眠時間が取れるのは、始発かグリーン車、新幹線で座れるか、時間差出勤。地方だと車通勤も多い。著書は海外生活が長いようなので、日本での現実を知らないのだと思う。睡眠が大切ということは伝わってきた。

■非常出口の音楽 古川日出男
非日常、白日夢な短編集。この感じ、好きだわ。

■光 (集英社文庫) 三浦しをん
読書中に、何度も息苦しくなり、鼓動が早くなった。ダークなものは、ある程度は耐性はあるが辛かった。映画が公開中で、終盤は脳内で井浦新の演技が始まった。光は少し見えたが、続きをちょっと妄想し思考を止めて寝たら、後味の悪い夢を見た。

■無垢の領域 (新潮文庫) 桜木紫乃
読書前に解説を読もうと後ろのページを開いたら、ポール・ボウルズ『シェルタリング・スカイ』が引用文献だった。ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画はリアルタイムで鑑賞。映画音楽は大好きな音楽家の坂本龍一が担当。坂本龍一のニューソロアルバム『async』では、映画『シェルタリング・スカイ』から引用があって、公開から四半世紀経って観直したら感想が変わるかしらと考えることがしばしば。解説を読まずに本書を読み出した。生きていくには、多かれ少なかれわだかまりと折り合いをつけていく。自分の努力や助言があっても変えることがない現実を受け入れる。群像劇、恋愛小説、芸術と天才、母の物語など読み方は多様。読んでいると坂本龍一のサントラ『嵐が丘』(エミリー・ブロンテ原作)が脳内再生。北の大地の寒さは、砂漠での物語『シェルタリング・スカイ』ではなかった。もし映像化するなら音楽は坂本龍一がいいな。

■バースデイ・ガール 村上春樹、カット・メンシック
アートブックシリーズは発表された短編集にイラストを追加して出版。タイトルに覚えがなかったら未読だった。このシリーズの中ではシュールな部分は薄くなっている。




スタンフォード式 最高の睡眠
スタンフォード式 最高の睡眠
  • 発売元: サンマーク出版


非常出口の音楽
非常出口の音楽
  • 発売元: 河出書房新社


光 (集英社文庫)
光 (集英社文庫)
  • 発売元: 集英社


無垢の領域 (新潮文庫)
無垢の領域 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社


バースデイ・ガール
バースデイ・ガール
  • 発売元: 新潮社



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2018年01月02日

2017年9月から10月に読んだ本

2017年9月から10月に読んだ本です。

■ガーデン 千早茜
室内の植物の手入れを熱心な主人公は、無機質に感じられた。華やか業界の陰陽。久しぶりに庭園や植物園巡りをしたくなった。

■未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) 河合雅司
構成が悪くて読みづらい。まずは人口ピラミッドの図から「団塊世代」「バブル世代」「団塊ジュニア」「就職氷河期世代」を示してから、各章クローズアップしたほうがよかった。高齢化を実感するのは、ドラックストアで生理用品売り場が縮小し、パンティライナーの種類が充実、大人用の紙おむつも多様化していること。団塊世代が生理用品を卒業し、少しずつ移行しているのだと思う。未来予測は自然災害や新種のウィルスの脅威による人口減少は除外。それでも表紙に書かれていることは予測としては合っていると思う。著者の若い世代への意見は不要。

■あひる 今村夏子
表題作『あひる』の語り手のバックボーンが鮮明にならないことで、あひるとの共同生活がいびつで不穏。居心地が悪くてぞわぞわ。

■世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ 仲野広倫
坂本龍一さんの推薦文の帯に惹かれて購入。本書に言及はないが、疲れない身体にするには、わたしの場合は足に合う靴を見つけることが先決。足幅がとても狭く甲も薄いので、教授も愛用のニューバランスの商品で、レディースのB幅が履いている。ニューバランスの原宿店オープン記念の「坂本モデル]はメンズはD幅、レディースがB幅だった。教授がライブでもスニーカーを履きことが増えたのはNYに移住後。


ガーデン
ガーデン
  • 発売元: 文藝春秋




あひる
あひる
  • 発売元: 書肆侃侃房




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2017年12月28日

2017年7月から8月に読んだ本

2017年7月から8月に読んだ本です。体調不良で読書意欲が停滞。
お勧めは『星の子』。

■誰がアパレルを殺すのか 杉原淳一、染原睦美
似たようなデザインの洋服ばかり販売している疑問が解決できるかと、本書を読んだ。企業努力しなかった結果というのは分かった。175センチの痩せ型(推測BMIが18以下)のマネキンが似合う服がほしいわけではない。身長や骨格、肉づき、加齢によるボディ変化など、多様な体型をカバーできる衣類を作ってほしい。裸ってわけにはいかないでしょ。

■動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) ジョージ・オーウェル
風刺小説だけど、現代でも似たようなことが起きている。『1984年』と平積みなっていて、古典が見直されてることが21世紀の現実なのだと思う。

■星の子 今村夏子
問題を解決できないときに、何かに頼りたくなったり、すがりたくなる感情をクローズアップ。主人公のちひろが事の発端の認識しながら、のんきというかマイペース。その性格が読後にじわじわと怖さとなって押し寄せた。

■囚われの島 谷崎由依
都会の生活と日本の風土や慣習を融合した幻想小説。子どものころに蚕を飼育したことがあるので、第二部は興味深く読み、一部、二部がなくても物語が成り立つような気がした。今年は「暗闇」について考えることが度々あって、「暗闇」には「音」がある。聞きたくないことや、耳を澄まして聴きたいこと。見たくないことや、目を凝らして見ることなど、五感に思いを馳せる。装丁の絵が幻惑でいい。

■すごい!セスキ掃除 これ1本で家中ピカピカ!
セスキに酵素を加えたセスキプラスで洗濯しているけど、セスキで掃除ができていなかったので取り入れたい。セスキや重層、クエン酸はエコで香料がないので、人工香料で気分が悪くなるわたしにとっては頼もしい存在。


誰がアパレルを殺すのか
誰がアパレルを殺すのか
  • 発売元: 日経BP社




星の子
星の子
  • 発売元: 朝日新聞出版





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2017年07月06日

2017年6月に読んだ本

2017年3月に読んだ本は3冊。半年間での既読は20作品。年間で50作品を超えるのかしら。

■村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り! 大森望,豊崎由美
ふたりのメッタ斬りが痛快で大爆笑。本書や川上未映子の村上春樹をインタビュー『みみずくは黄昏に飛びたつ』を読むと、『騎士団長殺し』は楽しく読んだけどもやもやも納得してしまう。『ねじまき鳥クロニカル第三部』と『女のいない男たち』を再読したい。

■漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫) 西加奈子
西加奈子の作品の登場人物は個性的。起承転結の「転」が見事。
読了日:06月07日 著者:西 加奈子
https://bookmeter.com/books/8014322

■からくりからくさ (新潮文庫) 梨木香歩
再読。『りかさん』のその後。内容をうろ覚えだったけど、前回、読みながら植物と遊んだことや、蚕を飼育したことを同じように思いだした。その時より染色の興味は強くなっている。就学以降、お人形やぬいぐるみを殆ど持っていないことも自覚。「業」は確かに怖いけど、引き込まれた。









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2017年06月01日

2017年5月に読んだ本

5月に読んだ本は4冊。一番、面白かったのは川上未映子が村上春樹をインタビュー『みみずくは黄昏に飛びたつ』。

■大きな鳥にさらわれないよう 川上弘美
泉鏡花文学賞受賞。第7回Twitter文学賞国内部門第2位。連作短編集のSF小説で、創世記みたいな神話。似たようなテイストのSFを思い出すが、語り継ぐお話なので全てが明確ではない。登場する人間たちの特性は欲の探究へのアプローチなのかな。長い地球の歴史から見れば人間が生きる期間は短いのかもと思う。川上弘美の作品を並行読みは、混乱するので避けたほうがいいと今回学んだ。

■キトラ・ボックス 池澤夏樹
『アトミック・ボックス』の続編。古代史の謎を巡る点と線。展開を読めてしまって残念。池澤作品を読んでいる醍醐味がなかったのは何故だろう。

■騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹
第一部読了から三カ月空いた。『ねじまき鳥クロニカル」などの系譜で、定番のアイテムが気になったが素直に楽しめた。主人公がある体験をした時は、坂本龍一のニューアルバム『async』が脳内再生。中断した理由は、このアルバムが好きで、読書と音楽を同時に楽しめない体質なので天秤にかけた結果。これで川上未映子との対談本『みみずくは黄昏に飛びたつ』や、大森望と豊崎由美『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』を読める。

■みみずくは黄昏に飛びたつ 川上未映子、村上春樹
川上未映子が村上春樹をインタビュー。川上は村上作品の記憶力は抜群で村上の度肝を抜く。『騎士団長殺し』の疑問も、この本を読めば、ちっぽけなことを思えた。そして、村上の文体が好きだと再認識した。抱腹絶倒で面白かった。




キトラ・ボックス
キトラ・ボックス
  • 発売元: KADOKAWA




みみずくは黄昏に飛びたつ
みみずくは黄昏に飛びたつ
  • 発売元: 新潮社



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2017年05月09日

2017年4月に読んだ本

4月は『月刊カドカワ』に連載だった矢野顕子「月刊アッコちゃん」の文庫を再読。リアルタイムで読み、色んなことを思い出していた。古本でしか購入できないので本の情報はなし。『コロボックル物語1 だれも知らない小さな国』と『このあたりの人たち』はどちらもよかった。

読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1008ページ

■月刊アッコちゃん〈峠のわが家編〉 (角川文庫) 矢野顕子
再読。『月刊カドカワ』で連載の『月刊アッコちゃん』はリアルタイムで読んでいたし、単行本も所有。久しぶりに読んだら再発見があった。ご家族の話も楽しみだった。

■月刊アッコちゃん〈2〉愛をつれて会いに行こう (角川文庫) 矢野顕子
再読。

■愛は海山越えて―月刊アッコちゃん〈3〉 (角川文庫) 矢野顕子
再読。

■コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫) 佐藤さとる 村上勉
有名な児童文学だけど、初めて読んだような気がする。子どもの頃に出会いたかった。続きも是非読みたい。

■このあたりの人たち (Switch library) 川上弘美
川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』と並行読みしようとしたら混乱。混ぜては危険な読書をしようとしていた。非日常を描いた川上弘美らしい作品だった。




このあたりの人たち (Switch library)
このあたりの人たち (Switch library)
  • 発売元: スイッチパブリッシング



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