2016年07月07日

『帰ってきたヒトラー』を鑑賞-ヒトラーが現代にタイムスリップしたら…

『帰ってきたヒトラー』を鑑賞。

公式サイト
http://gaga.ne.jp/hitlerisback/

原作はドイツでベストセラーになり、映画も大ヒット。
レディースデーだったので平日の日中でも、客席は三分の二以上埋まっていた。
前半は大笑いしていたが、後半は笑えなくなっていた。
ヒトラーがもし現代のタイムスリップしたらどうなるのか?を描く。
ドキュメンタリーの手法で撮影したので、一般人も参加し、ヒトラーとスマホで撮影したり、インタビューでは本音が露呈。
虚構と現実が入り乱れ、メディアを使って民衆を扇動したヒトラーが浮き彫りになっていく。
スクリーンも観ながら、不思議な体験だった。
原作を読み終えたのがイギリスが国民投票でEU離脱が決定する直前で、今週末は参議院選挙を控えている。
2016年夏が歴史に残るようなことが起きているのは、偶然ではなく必然なのでは思った。
過去から学ぶことも沢山ある。


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2016年05月15日

【追記版】『レヴェナント:蘇えりし者』を鑑賞-音楽は坂本龍一

『レヴェナント:蘇えりし者』を鑑賞。

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

以下、少しネタバレがあります。


人間は寒さ、痛さなどの苦痛に、こんなにも耐えるのかとスクリーンをじっと見つめる。
ディカプリオの甘いマスクは消えて、迫真の演技で「生きる」と訴えていた。
坂本龍一が音楽を担当。
復帰作で音楽を作曲した時は、ガンの治療を終えた回復期。
ガンと診断され死を意識した、と4月に開催したイベントのブックレットに書かれていた。
治療で嚥下に痛みが生じ苦しかったとも。
人生初の苦痛を経験した前後に、生死をテーマにした映画の音楽依頼と作曲。
映画『母と暮せば』と同時進行になり、気が狂いそうになったとインタビューで答えていた。
どちらも生と死がテーマ。
頭を切り換えるのも大変だったと思う。
北極で録音した音源を使用したソロアルバム『out of noise』から『glacier』が使われていた。
映画の為に書き下ろしたようにマッチしていた。
特別試写会に行った友人からは、目を背けたくなるシーンもあるから観る前に食事を済ませたほうがいいとアドバイスがあったので、ランチを食べてから映画鑑賞。
一番ショッキングなシーンは熊ではなく、寒さを凌ぐシーン。
スクリーンからディカプリオ演じるグラスが体感した五感が伝わってくる。
観終わったら、疲れと空腹が同時にやってきた。
映画を観ながら、音楽を担当した教授のことを考えていたし、サバイバルは想像を超えていた。
それらを咀嚼するのに頭を使ってたみたい。
自然光での撮影が『トゥモロー・ワールド』に似ていると思ったら、パンフレットで撮影スタッフがエマニュエル・ルベツキで同じ方と知った。
鉛色の空、針葉樹の深緑、河や湖の水面のブルーグレイ、ディカプリオの透き通った青い瞳が印象的だった。
ちょっと惨いシーンもあったが映画館で観てよかった。

追記)
◆関連記事
坂本龍一氏、映画音楽担当『レヴェナント:蘇えりし者』インタビューのまとめ
http://greenfieldsgreen.seesaa.net/article/437035942.html

映画を観てから、インタビューを読むと興味深く、感慨深い。
哲学的な要素を感じることもできた。

オリジナル・サウンドトラック盤「The Revenant(蘇えりし者)」オリジナル・サウンドトラック盤「The Revenant(蘇えりし者)」
坂本龍一、アルヴァ・ノト、ブライス・デスナー

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2016年02月28日

『キャロル』鑑賞-惹きあうふたり

『キャロル』鑑賞。

キャロル 公式サイト
http://carol-movie.com/

原作は『太陽がいっぱい』のパトリシア・ハイスミスが別名義で発表したベストセラー小説。
テーマは同性愛。
時代は1950年代。
衣装のシルエットが綺麗で、現代のファッションとは違う。
キャロルが着用しているスーツは、豊かな胸、くびれたウエストと女性の曲線美を強調。
当時はオーダーメイドだったかもしれないけど、日本の既製服ではあまりないデザイン。
メリハリがあるスーツは、Iラインやボーイッシュな洋服が流行なので新鮮。
百貨店の販売員のテルーズは、キャロルと出会い、互いに惹かれあう。
キャロルは奔放かもしれないが、一目惚れの感情を抑えらなかった。
母としてはどうなの?と思うが、恋は落ちるものと思っているわたし。
テルーズを演じたルーニー・マーラは不思議な魅力を持っている。
この小説が発表された時は衝撃的だったと推測。
ふたりのドライブ旅行は夢のような時間だったはず。
映画は観ているとドライ・マティーニが飲みたくなってしまった。
マティーニとあの料理の組み合わせは美味しいのかな。
映画公開をきっかけに、昨年、原作が初翻訳。
原作には映画では描き切れなかった物語があるようなので、是非読みたい。

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パトリシア ハイスミス Patricia Highsmith

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2015年08月04日

『アリスのままで』鑑賞-若年性アルツハイマーを罹患した研究者のいきかた

『アリスのままで』鑑賞。
原作はリサ・ジェノヴァ、古屋美登里訳『アリスのままで』。
旧題は『静かなアリス』。

アリスのままで 公式サイト
http://alice-movie.com/

50歳のアリスは大学で言語学の研究をし、医学博士の夫、三人の子どもに恵まれ、公私ともども充実した日々を送っていた。
公演会で言葉を忘れ、ジョギング中に居場所が分からなくなる。
病院で若年性アルツハイマーと診断。

意外にも物語は淡々と進んでいた。
アリスの病気への不安への表情、失敗、混乱した時に、温かく見守る夫の姿は描写がとてもよかった。
同じ題材の荻原浩『明日への記憶』を読んだが、その時は他人事を思っていた。
当時、親族に認知症患者がいなかったことも、身近な人にご家族が罹患した話を聞くこともなかった。
アリスが「癌だったよかったのに」というシーンでは「それは違う。癌や重い病気を患ったら、本人も家族も辛い」と心の中で呟いた。
母を癌で亡くし、わたしも大病を患い定期通院しているから。
家族ともアルツハイマー(認知症)については話す機会が増えた。
それはお互い、年を重ね全く無縁ではないと思えてきたからだろう。
わたしは映画を観て涙が滲むことはなかったが、介護などを経験した方は色んなことが脳裏を過るのかもしれない。
家族が病気になった時に、連携プレーって大切と思った。

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2014年11月03日

『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』を鑑賞-主人公はタイムトラベラー

『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』を鑑賞。

公式サイト
http://abouttime-movie.jp/

『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督の最新作。
ティムは21歳の誕生日に、父から一家の男たちには特殊能力、タイムトラベルができると告げらる。
恋人が欲しいティムは、失敗するごとに同じ時間に戻り、人生をやり直す。
最愛の人と出会い、結婚し家族となっていく。
恋愛ものと思って観ていたら、家族愛の物語で後半は涙が溢れていました。
人生の転機や岐路は何度かとなくあって、もしやり直せるなら思ったことはある。
同じタイムトラベルをテーマにしたケン・グリムウッド『リプレイ』を読んだ時も、人生は一度限りと思った。
『アバウト・タイム 』でも同じ感想だった。
生きていれば、辛いことや悲しいこともあり、少し後ろ向きな考えになってしまいがちな時は、この映画はほんの少し人生を後押ししてくれる。
人生は折り返しを過ぎ、後数年で半世紀。
わたしがしたいこと、できることを静かに考えたい。
この映画を紹介して下さった方に感謝。

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2014年08月07日

大ヒット映画『アナと雪の女王』鑑賞

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『アナと雪の女王 吹き替え版』を鑑賞。
Blu-rayやDVDが発売になっているが、大きなスクリーンで体感。
事前に松たか子さんの歌う『Let It Go』の動画を見たら、吹き替え版でもいいかなと思った。
普段が洋画は字幕版で観ることにしている。
ダブルヒロインの声優は、アナが神田沙也加さんで母譲りののびやかな歌声、雪の女王のエルサの松たか子さんは数々の舞台やミュージカルをこなしているので声優も歌声も違和感がなくて、ともによかった。
ひょうきんなオラフはピエール瀧さんだった。

アナと雪の女王 公式サイト
http://ugc.disney.co.jp/blog/movie/category/anayuki/



『Let It Go』を唄う場面になったら、思わがけず目頭が熱くなっていた。
ここで泣いちゃだめと感情を制御していた。
そういえば、ディズニー映画を劇場で観るのは『アラジン』以来21年ぶり。
以下はネタばれです。
先入観なしに観たい方はここまで。

記事は続きます。
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2014年04月14日

アカデミー賞受賞-『英国王のスピーチ』を鑑賞

英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]

『英国王のスピーチ』を鑑賞。
アカデミー賞作品賞受賞。
主人公はエリザベス女王のお父様のヨーク公アルバート王子のちにジョージ6世が、吃音を克服する様子を描く。
あまり期待しないで観ていたら、思いがけずによかった。
吃音の原因は、子どもの頃のトラウマ。

小さいの頃のわたしを思い出した。
4月生まれで、家の近所は親戚に囲まれたので、言葉は早かった。
物おじもしない。
しかし幼稚園のお遊戯会で練習で言葉がでない。
子どもながら極度の緊張であがっていた。
それは当日まで続いていた。
伝言ゲームがうまくできなかったり、記憶についてもコンプレックスがあった5歳。
多数のオフ会の参加して
「美結さんはクールなイメージだったけど違った。よく喋るね。」
と多数の男性から言われた。
冷静と熱いわたしがいるんです。
別に人格を作っているわけではない。

映画の感想に戻りましょう。
献身的に夫を支える妻がよかった。
だらしない兄から王位を継承され、大事なスピーチな場面には熱くなった。
エンドロールを見ながら、大戦が始まるのに、観終わって清々しい気持ちでいいのだろうか、という気持ちになった。
わかりやすい映画です。


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