2013年06月14日

阿部和重の伊藤整文学賞受賞『シンセミア』、谷崎純一郎賞受賞『ピストルズ』が講談社文庫で発売

阿部和重の代表作の神町シリーズが講談社文庫で発売。
第1弾『シンセミア』は伊藤整文学賞受賞。
第2弾『ピストルズ』は谷崎純一郎賞受賞で、Twitter文学賞第3位。
文庫は装丁に統一感があっていい。
阿部和重は芥川賞受賞前に『シンセミア』を読み、好きになった作家。
好き嫌いは分かれるが、作風に嵌れば中毒になる確率が高い。

◆関連記事
・エゴイズムを描いた群像劇 阿部和重『シンセミア』
http://greenfieldsgreen.seesaa.net/article/246518170.html

・阿部和重『ピストルズ』が谷崎潤一郎賞受賞
http://greenfieldsgreen.seesaa.net/article/246518170.html

シンセミア(上) (講談社文庫)シンセミア(上) (講談社文庫)
阿部 和重

講談社 2013-05-15
売り上げランキング : 189153

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ピストルズ 上 (講談社文庫 あ 86-8)ピストルズ 上 (講談社文庫 あ 86-8)
阿部 和重

講談社 2013-06-14
売り上げランキング : 157593

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

blogram投票ボタンブログランキング・にほんブログ村へ
タグ:阿部和重
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 10:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする

2012年04月14日

阿部和重『幼少の帝国 成熟を拒否する日本人』が5月22日出版予定

阿部和重『幼少の帝国 成熟を拒否する日本人』が5月22日出版予定。
日本人って子供っぽくない? 「オタク」の故郷なら仕方ない……。「成熟拒否」は最尖端か退行現象か。作家が追う現代文化最前線。

この本は是非読みたい。

幼少の帝国: 成熟を拒否する日本人幼少の帝国: 成熟を拒否する日本人
阿部 和重

新潮社 2012-05-22
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


blogram投票ボタンブログランキング・にほんブログ村へ
タグ: 阿部和重
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 06:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする

2012年01月16日

エゴイズムを描いた群像劇 阿部和重『シンセミア』

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)シンセミア〈1〉 (朝日文庫)
阿部 和重

朝日新聞社 2006-10
売り上げランキング : 27047

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


阿部和重『シンセミア』

以下の文章は2009年夏に再読した時に書いたもの。

新聞の書評で知った『シンセミア』。
◆第十五回伊藤整文学賞受賞
◆第五八回毎日出版文学賞受賞
芥川賞受賞以前に執筆した大長編作品。野原で美少女が佇む美しい表紙だが文学R指定。神町(じんまち)で起こる壮大なミステリー。大多数の登場人物が、欲望を充たす為に倫理に反することや、人によっては眉をしかめる行動が起こし、エゴイズムのインパクトに圧倒された。登場人物に感情移入できぬまま、事件の真相を知りたく読み進め加速していく。いつしかわたしも神町の傍観者になっていた。また、情景描写が巧みで映像が浮かんでくる。後半、堰を切ったように、物語は核心部分をえぐりだし相関関係が徐々に判明、絡み合った糸がだんだんほどけていき神町クロニクルであることが判明する。
秋葉原事件や無差別殺人などの報道を耳にするたび、虚構の世界でしかありえないと思っていた悪夢のような犯罪が、現実の世界で起きて実社会を侵食。この本が予見したような錯覚に陥る。犯罪が多い小説はその作風に飲まれてしまい、人によっては敬遠しがちな題材なのに読み手に嫌悪感を与えない。いや、わたし自身起きなかったというべきかもしれない。犯罪に手を染める過程が二十一世紀の黒い社会の縮図のように思えた。読後感は凄い小説家、阿部和重の登場と作風にノックダウン。村上龍の初期作品のように凶暴で鋭利な刃物で気持ちをえぐり晒し、麻薬のような物語で心を鷲掴みされた。
文学でしか表現できない群像劇であり、エピローグのアメリカと小麦粉の歴史は、日本人として知るべきこと。またモラルに関しては今だからこそ読んで欲しい本。
辛口書評で有名な豊崎由美が『文学賞メッタ斬り!』で大絶賛しているのが『シンセミア』で、2004年春に読み終えた後知った。
芥川受賞作品『グランド・フィナーレ』と『ニッポニアニッポン』もこの作品と繋がりがあるので、興味を持った方はご一読を。また、神町クロニクルの第二部 が文芸誌『群像』で『ピストルズ』が連載中。
神町クロニクルを今後も読み続けたいと思っている。

尚、『ピストルズ』は2010年春に出版。

ピストルズピストルズ
阿部 和重

講談社 2010-03-24
売り上げランキング : 162547

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


blogram投票ボタン
タグ: 阿部和重
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする

2010年08月23日

阿部和重『ピストルズ』が谷崎潤一郎賞受賞

阿部和重『ピストルズ』が谷崎賞受賞。
ご本人がTwitterで報告。

えー本日、谷崎潤一郎賞をいただくこととなりました。
受賞作は『ピストルズ』でございます。

http://twitter.com/sin_semillas/status/21902656152
http://twitter.com/sin_semillas/status/21902685296

語り手の口調や伝統の秘術、歴史、植物のモチーフ。
今までの阿部和重の作風と違い新境地。
667ページは読み応えがあった。
装丁の秘密。
「神町サーガ」第2部にだけど、他の作品を読んでいなくも単独作品として楽しめる。
受賞はとっても嬉しい。
阿部さん、受賞おめでとうございます。

<谷崎潤一郎賞>阿部和重さんの小説「ピストルズ」に決まる
第46回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)は23日、阿部和重さんの小説「ピストルズ」(講談社)に決まった。贈呈式は10月14日、東京・丸の内の東京会館で行われる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100823-00000055-mai-soci

ピストルズピストルズ
阿部 和重

講談社 2010-03-24
売り上げランキング : 22322

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


blogram投票ボタン
タグ: 阿部和重
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする

2010年03月10日

阿部和重の長篇『ピストルズ』が3月25日に発売

阿部和重の長篇『ピストルズ』が3月25日に発売。
『シンセミア』を読んだのが6年前の春。
芥川賞受賞前で、新聞のロングインタビューが作品を知るきっかけだった。
Twitterの情報では取材が続いている。
「ダ・ヴィンチ」、「Voice」、日本経済新聞、北海道新聞、週刊読書人、毎日新聞、読売新聞、「メンズノンノ」と「週刊現代」「FRaU」など。
Twitterの著者近影がラブリーでドキドキ。
あらすじを読んだけでも、壮大でジャンルを超えた作品が誕生したようで、とても楽しみ。

ピストルズピストルズ

講談社 2010-03-23
売り上げランキング : 1998

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


blogram投票ボタン
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 23:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする

2006年12月02日

主人公にとっては不条理 阿部和重『無情の世界』

無情の世界無情の世界
阿部 和重

新潮社 2003-02
売り上げランキング : 99289

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


阿部和重『無情の世界』読了。
野間文芸賞新人賞受賞作品。
本作には、3篇の短編集が収まっている。

『トライアングルズ』
小学6年生が手紙の形で綴る家族の現実。

『無情の世界』
男子高校生が語る、思春期の体験と悶々とした思いと行動。

『鏖(みなごろし)』(漢字表記は「鹿」の下に「金」)
オオタタツユキが愛人に遭いたいにための決死の手段だったが、ろくでもない一日の話。

この3篇に登場する主人公は、皆一様に起きている事柄を客観的に記し、
「なんで俺ばっか、こんな目にあわなくちゃならねぇんだ」
とぼやく、不条理の世界。その世界は読んでいるものには、怖い世界であった。そして、駅や道端やどこかが、自分自身がその場面に遭遇するのではないか、と思わせてしまう。
他人のことは気にしなくても、傍観者であることが現実視されている。
不条理か無情なのか、自己判断で。
タグ:阿部和重
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 16:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

阿部和重『シンセミア』が文庫化

シンセミア〈1〉シンセミア〈1〉
阿部 和重

朝日新聞社 2006-10
売り上げランキング : 39932

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


シンセミア〈2〉シンセミア〈2〉

阿部 和重

朝日新聞社 2006-10
売り上げランキング : 26791

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


阿部和重の代表作『シンセミア』が文庫で発売。
全4冊で2巻が発刊になった。
阿部和重については2005年の2月15日の日記で、芥川受賞作品と『シンセミア』について書いている。

参照
http://greenfieldsgreen.seesaa.net/article/108107895.html?126835574

本作は新聞の書評で知りタイトルを書きとめず途方にくれていたら、しばらくして偶然、友人が読んでいて「それは探していた本」となり、図書館で予約し1ヶ月半ぐらいで借りることができ、我を忘れて読んだ。渋谷の交差点の描写は凄いリアルティがあった。登場人物が多く、エゴや欲に駆りたて、話がブラーン運動し頭も同様。しかし、巧妙な構造になっている。好き嫌いが分れるが、本を読むことが好きな人には是非お奨めしたい。
タグ:阿部和重
web拍手 by FC2
posted by 美結 at 15:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿部和重 | 更新情報をチェックする