2011年09月26日

虚構でなく現実 川上弘美『神様 2011』

神様 2011神様 2011
川上 弘美

講談社 2011-09-21
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川上弘美『神様 2011』
1993年のデビュー作『神様』と2011年3月に書いた『神様 2011』とあとがきの構成。
川上弘美の作品は異世界か非日常を描かれていることが多い。
『神様 2011』は東日本大震災以降の世界。
非現実ではなく現実的であり、日常化された世界。

未曾有の震災、津波、原発事故は、作家や音楽家など創作、表現する人々にも、色んな形で影響を与えている。
この本は先入観なしに読むことをお薦めしたい。

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2008年05月18日

センセイの鞄のもうひとつの物語 川上弘美『パレード』

パレード (新潮文庫 か 35-6)パレード (新潮文庫 か 35-6)
川上 弘美 吉富 貴子

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川上弘美『パレード』
『センセイの鞄』のセンセイと月子さんの外伝。
センセイと月子さんは夏の昼下がりにそうめんを食べて、蝉の鳴き声を聴きながら、うとうとと昼寝をする。まどろみの中、月子さんは少女時代の記憶を語る。

薬味がいっぱいのそうめんは美味しいそうです。
センセイと月子さんの語らいに目を細めていました。
月子さんの少女時代は子供が持つ無垢の気持ちと残酷な行動に少しグッとくるものがありました。大人になればそういう記憶はだんだん薄らぐのに。やっぱり月子さんは素直で可愛い女性ですね。
寝る前に読むと、子供のころの夢を見てしまいそうな気がします。昨晩のわたしの夢はどうだったでしょう?それはご想像にお任せしましょう。

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2007年04月27日

不思議なもの 川上弘美『神様』

神様 (中公文庫)神様 (中公文庫)
川上 弘美

中央公論新社 2001-10
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川上弘美『神様』
わたしが体験した現実離れした世界が広がる短篇集。

不思議な世界好き。
擬音の使い方も好き。
お酒が呑むが好き。
美味しい食べ物が好き。
ゆるゆるとした時間が好き。
好きなものを確認した作品。
内容は触れない。
でも、好きだからおすそ分けをしたい気分。
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2007年04月09日

手で触ると、するりと零れ落ちる話 川上弘美『真鶴』

真鶴真鶴
川上 弘美

文藝春秋 2006-10
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川上弘美『真鶴』
40代の京(けい)は、母と娘の百(もも)と暮らしている。
夫の礼は、失踪したまま音沙汰ない。
仕事で知り合った妻子のいる青茲(せいじ)と、長い付き合いになっていた。
京は真鶴へ向かう。


仮名と漢字の使いかたが、一風変わっている。
盥(たらい)や叢(くさむら)は漢字表記。
でも、かな文字がとても多い文章。
京の揺れ動く女心。
同性でわたしでもこんなに吐露していいのと戸惑いを覚える。
異性ならどう読むのかなと疑問も持つ。
ともかく揺れている。追いかけている。ついてくる。
風のように、影のように、月のように。
また、『婦人公論』や『クロワッサン』で、お奨めの一冊と紹介されていそうな本です。
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2007年02月09日

しっぽりとお酒を飲みながら、睦ぶ 川上弘美『センセイの鞄』

センセイの鞄センセイの鞄
川上 弘美

平凡社 2001-06
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川上弘美『センセイの鞄』読了。
ツキコは37歳独身。居酒屋で、高校時代の国語教諭と再会。いつしか、ツキコとセンセイは、距離感を持ちながら、お酒を飲んだり、出かけるようになる。

忘れかけている奥ゆかしい言葉。そして、川のせせらぎのような文章を堪能しました。ツキコの”ゆれる”繊細な心の表現がうまいです。ふたりで、お酒を飲み、その肴が美味しいそう。でも、読んでいると気持ちがいっぱいになって、空腹感すらどこへ飛んでいってしまう。飄々としたセンセイの言葉が脳裏で反響する。読み終えるとじんわりとしました。
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